カット・圧着 |
防水処理 |
乾燥 |
取り付け |
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純正スピーカーが取り付けられていたビス穴をバッフル取り付け用のビス穴とし、段ボールや厚紙などを使ってバッフルの型を作ります。
内貼りの内部などを確認し、干渉しないように形を決めてください。ドアの内部をエンクロージャー(箱)とするため、隙間の無いように。
バッフルは出来るだけ内貼りに干渉しない範囲で厚くした方が、音がこもらず車内に出てきやすくなります。(スピーカーと内貼りの隙間を少なくする)
バッフルをカットする際、スピーカーが入る穴を大きくしすぎるとビスで止めるのが困難となるため、
ピッタリのサイズでカットし入らなければ削るようにしたほうがミスも少ないでしょう。
カットしたらニスなどで防水処理をし乾燥させます。
取り付けは、ガタつきがないように裏からナットでしっかりと挟み込むように止めます。
バッフルをしっかり固定出来たらスピーカーを取り付けます。
バッフル、スピーカーを取り付ける際、間に薄い隙間テープなどを挟むとしっかりと隙間を埋めることが出来ます。 |
バッフル作成(アウターバッフル)
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まずはインナーバッフルが土台となりますので、しっかりと厚みのあるものを作ります。
リング上のバッフルを数枚重ね、内貼りをカットして内貼りよりもバッフルが少し飛び出すようにします。
上の一番左の写真の最後のバッフルは、下のバッフルに固定せずパテと一体化させスピーカーを取り付ける際に下のバッフルまでとどくビスで固定します。
分割できるようにしておかないと、何かあった時にバラせませんから。
バッフルは出しすぎるとパテの量が増えますし、出が少ないとパテは少ないですが強度に不安がありますので適度な感じで。
白いテープを張っているのはここに直接パテを盛るため。
よく見ると一番上のバッフルのみテープを張っていないが分かると思います。
パテを持っていくとテープの貼っていないバッフルはパテと一体に、それ以外の場所はテープのおかげでくっつく事はありません。
白いテープを使う理由は他にもあり、油性ペンで直接外形線を書けば見やすいですし、マスキング、くっつかない、書き込める、安い、などいいとこだらけ。
パテは一度に盛らず、まずはしっかりバッフルやテープに密着するように擦り付けます。固まったら次を盛るという感じでじっくり行きましょう。
盛り終わり、固まったら欠けないように取り外します。テープを張っているので、慎重に煽って行けば綺麗に分割できるはずです。
外れたら表面をならし、足りない部分は盛り直し、テープに書いた外形線に合わせて成形します。
スプレー塗装の場合は表面を綺麗に仕上げないと荒が出ます。布を巻く場合は多少の気泡があっても誤魔化せます。
下手でも綺麗でも、自分が納得できればDIYは成功です。皆さんもぜひトライしてみてください。
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Aピラー加工
向き・角度調整 仮付け |
補強・骨付け 仕上げ |
パテ盛り・成形 |
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スピーカー取り付けでもちょっと難解なのがピラー加工。
ここでは形作るまでを解説したいと思います。
ピラーを一旦外し、取り付け予定位置の確認後、再び取り付けます。(ピラーをカットしたりケーブルを通しても大丈夫な場所かどうか。)
スピーカーを取り付けるバッフルを準備します。(写真の物はSツィーターとツイーターが付くためバッフルが2つあります。)
バッフルをホットボンドなどでピラーに固定します。(レーザーポインタなどを使い向きを正確に決めましょう。)
補強のためとパテの付きがいいように割りばしなどで骨を付けます。(この上にパテを盛るため、一回り小さくなるように。)
固定出来たらピラーを取り外し、骨を付け足します。(邪魔になりそうな割りばしは削り取っておきましょう。)
ピラーのパテが乗る部分に穴を開けたりして付きがいいようにし、きれいに脱脂しておきます。
最初のパテは割りばしやピラーに擦り付けるように、数回に分けて盛りつけます。
綺麗に仕上げるには、削る、盛るの繰り返しです。
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綺麗に形を整えることが出来たら、布張りや塗装で仕上げます。
出来れば布張りしたかったんですが、綺麗に貼りつける自信がなかったので、
私はスプレー塗装で仕上げました。
塗装仕上げの場合は、表面のデコボコや気泡が目立ちますので、
パテの仕上げに注意が必要です。
パテを綺麗に均しましたが、私はさらに荒が出にくいストーン調スプレーを使用しました。
表面がザラザラとした艶の無い、まさに石のような仕上がりです。
※綺麗に仕上げるためには、良い道具、良い材料と焦らずじっくり作ろうという気持ちが大事です。
みなさんも時間のある時にゆっくり作業しましょう。 |
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デッドニング
内貼り取り外し |
インナーパネルサービスホール埋め |
インナーパネル配線固定・仕上げ |
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ドアは車内側から見て、内貼り、インナーパネル、アウターパネルの三層構造で出来ています。
まずはインナーパネルに付いているビニールを綺麗に取ります。このとき、パネルとビニールをくっつけているブチルゴムも綺麗に取りましょう。
貼り付け作業はアウターパネルから。
パーツクリーナーで清掃、脱脂し、乾燥したらスピーカーの取り付け穴の奥、スピーカーの真後ろから始めます。
効果的な貼り方があるんでしょうが、私の場合はまずスピーカーの辺りをがっちり制振。
そしてドアの取っ手のほうに貼り広げていき、取っ手の周りは入念に貼っていきます。
ドアはスピーカー側にヒンジがあるため、ある程度振動しにくくなっています。とは言ってもスピーカー周辺はやらなければいけません。
スピーカーの振動がどこに逃げるかというと、対角線上にある取っ手側、そして別パーツとなっている取っ手自体がビリビリはじめます。
インナーパネルに制振材を張ると手直しできませんので、しっかり確実にやっておきましょう。
制振材を張り終えたら、スピーカーの真後ろ辺りに拡散材を張り、その周りに吸音材としてスポンジ類を張ります。
真ん中の写真のスピーカー取り付け穴の奥に板チョコのようなプレートがありますが、
これを拡散材といい定在波の緩和に使われます。また吸音材にも箱鳴りや定在波の緩和などの効果があります。
続いてインナーパネル。
最初に大きなサービスホールを塞いでしまいましょう。
一枚でふさげない場合は重ねて張ってもかまいません。逆に一枚だとパタパタしそうなので、補強したほうが無難です。
内貼りの取り付け穴以外を全て塞ぎ、コード類もビビらないように制振材で固定します。
一番右の写真は全面に貼っていますが、ピンポイントに貼れると少なくて済むはずです。
最後に内張り。
アウターバッフルの場合はスピーカーが外に出ていて圧を直に受けないため、少量の制振材で間に合います。
インナーバッフルの場合は内貼り内にも音が回り込むため、ビスで固定できる場所以外は張っておきましょう。
最初から内貼り内に入っている断熱材も、吸音材として役立ちますから取り外さずに活用しましょう。
※制振材の粘着は、気温が低いと弱いときがあります。
そんなときはストーブやドライヤーで温めて、粘着力を高めてから張りましょう。
制振材を張り付けたらローラーやドライバーの柄などでゴリゴリと押し付けるように圧着してください。
一番右の写真のようにサービスホール部もやった方がビビりにくいです。
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